CO(一酸化炭素)警報器について教えてください。

近年、住宅構造の機密性が向上したことから、ガス器具の換気不足によるCO中毒事故が発生、大きな社会問題となっています。
このCO中毒事故を防ぐには、不完全燃焼警報器いわゆるCO警報器の普及が有効であることから、最近各メーカーからCO警報器が発売されています。

CO警報器の特徴は、センサーがCOとH2(水素)を同時に検知することです。これはLPガスが不完全燃焼した場合、COが発生する際にはH2も発生すること、また、発生比率がCO:H2=2:1であることが確認されているからです。現在市販されているものは、CO濃度が50ppmを超え250ppm以下で換気注意報を発すること、150ppmを超え550ppm以下で警報音及び信号を即発することとなっています。設置位置については、COが空気よりやや軽く上にいくことから、燃焼器バーナーの中心から水平距離4m以内、天井から下方30cm以内とされています。

CO警報器の価格は、検知部と警報部が一体となっている一体型が1万円程度で、中には複合型としてガス漏れ警報器、火災警報器とセットになっているものもあります。
この機器は、平成6年高圧ガス保安協会の自主検定制度が適用されているため、検査合格品には合格証が貼付されています。