新しく販売される家庭用ガスコンロには、全口に安全装置が付くそうですが、その内容について教えてください。
消防庁の統計によると、ガスコンロの事故の8割以上は、使用中その場を離れてしまったチョッとした不注意による火災事故です。
また、2005年8月以降の家庭用ガスコンロ(二口、三口用)には、調理油過熱防止装置が一口以上に装着されていますが、装置が付いていない火口を使用して出火した事例も多数出ていることから、このほど、家庭用ガスコンロの全口に安全センサーを搭載することが決まりました。
具体的には、ガスコンロ全口に安全機能として調理油過熱防止装置、立ち消え安全装置、消し忘れ消火機能が装着され、更に便利機能として早切れ消火機能が二口に付くことになります。
法律では、2008年9月からの施行となっていますが、ガス機器メーカーと関係業界団体等との話し合いにより、2008年4月から製造されるガスコンロは全てこの仕様となっており、名称も業界で「Siセンサーコンロ」と統一されました。
2008年4月以降製造されるガスコンロの標準装備機能
機能等の名称 | 装備機種 | 備考 | |
安全 機能 |
調理油過熱防止装置 (あげルック) |
全て | 調理油が自然発火温度に達するのを防ぐ |
立ち消え安全装置 | 全て | 吹きこぼれ・風等で火が消えた場合、ガスを遮断 | |
消し忘れ消火機能 | 全て | 連続使用しているコンロ・グリルに対し一定時間でガスを遮断 | |
便利 機能 |
早切れ防止機能 | 全て (2口) |
鍋底が約250℃以上になった場合、消火せず火力調整する。(炒め物等の調理の際に、頻繁に消火することを防ぎ、調理性を確保する) |